シャワー(お風呂)の後に、床を転げ回る理由は??

2010年09月27日

 蒼天 at 20:10 | Comments(0)
犬は、猫ほど水を怖がりません。

水辺に行くと、自分から入水する犬種もいて、特に「コッカー・スパニエル」や「レトリーバー」等は、水遊びが大好きです…が反対に、「柴犬」や「秋田犬」等の[日本犬]は水が苦手で、あまり好きではありません。


お風呂に入れる時、水嫌いの犬は苦労が多いかもしれません。

特に…顔に水がかかるのを嫌がる傾向が強いので、お風呂場で暴れる事もあり、(犬を)洗う度に、飼い主も仲良くビショビショになってしまいます・・・・が、お風呂好きもそうでない犬も、共通しているのが、どういうわけか「お風呂から上がった途端に、床やカーペット…壁やソファー・・・毛布などにしきりに体を擦りつける行為」がある事です。

飼い主にしてみれば、「せっかく苦労して全身を綺麗に洗ったのに、床を転げ回ったらスグに汚れてしまうよ…」と嘆きたくなる瞬間でもあり、その為、叱ってやめさせようとする飼い主もいますが、こればっかりは、叱っても治る事はありません。

なぜなら・・・・犬にとって風呂上がりに床を転げ回る行為は、ごく自然な行動だからです。


人間は風呂上がりはサッパリして気分も爽快になるものですが、犬にとっての風呂上がりやシャワー後は、不快な状態なのです。

風呂上がりに洗った髪からシャンプーの匂いがするだけで、人間はいい気分になります・・・・が、犬はそれが大の苦手。

シャンプーの香りを心地好く感じるのは、実は人間だけ…。

犬は嗅覚が優れているので、シャンプーや石鹸の匂いがキツすぎて不快に感じてしまうばかりか、自分の[匂い]が消えてしまった事も重なって、不安でたまりません。


犬にとって自分の匂いは、自分が自分である事を示す為には必要不可欠なもの・・・・。

他の犬に会って挨拶する時や、自分の縄張りを主張する時にも、自分の匂いが重要なのです。

それなのに、お風呂で綺麗に洗い流されると、大切な自分の匂いが消えてしまっているのですから、何とかしてそれを「取り戻そう」として、床/カーペット/毛布など、普段過ごしている場所に体を擦りつけている訳です。

少しでも早く、自分の体臭を取り戻そうとして転げ回っているのですから、それをイタズラと勘違いして叱らない様にしましょう。


そもそも…お風呂に入れてシャンプーする事自体が、犬にとっては有り難くない事なのです。

その上、風呂上がりの行動を叱られたら、どうしたらいいか分からなくなります。


更に注意しておきたいのは[シャンプーや石鹸の匂いが強いほど、転げ回る行為は激化する]事です。

人間は、ほぼ毎日お風呂に入ります…だから愛犬も・・・・という考え方も間違いのもとです。

もちろん、皮膚を清潔に保つ事はとても重要です…が、頻繁にシャンプーや石鹸で洗う必要はありません。


軽くぬるま湯で洗う程度・・・・それだけでも、汚れは十分に落とせますし、普段のブラッシングだけでも効果的です。

ポイントは、愛犬の[匂い]まで洗い流さない様に心がける事…。


それだけで、風呂上がりに絨毯や床に体を擦りつける行為は減る筈です。




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