「唸れば思い通りになる」と思わせたらNG!!

2010年09月25日

 蒼天 at 20:55 | Comments(0)
犬の鳴き声が低い時は、だいたい怒っている場合で、吠える…というよりは、「ウゥーッ」と唸っている様に聞こえる時は、もっと機嫌が悪い時・・・・。

不用意に近づくと、飼い主でも噛みつかれる事もあり、攻撃される危険性がありますので十分に気をつけてください。


ただ…唸った時に飼い主が遠慮してばかりいると、「唸れば、飼い主は何も言わなくなる」と学習してしまい、言う事をきかなくなってしまう可能性があります。

たとえば…。
飼い主が大切にしている物を飼い犬がオモチャにしてくわえたりしたら、どうしますか??

すぐにでも取り上げようとする人が多いでしょう・・・・が、犬には飼い主が大事にしている物かどうかの分別がつきませんから、飼い犬自身が気に入れば、オモチャにして遊ぶ事もあります。

それを取り上げようとすると、お気に入りの物が取り上げられる事に腹を立てて唸る事も十分に考えられます。

鼻の周りにシワを寄せ、犬歯をむき出しにして恐ろしい表情を見せます。…その剣幕に驚いて手を引っ込めたり、無理やり取り上げようとして噛みつかれたり・・・・・。

すると飼い犬の方は、「唸れば思い通りになる」と理解してしまい、「お気に入りの物を取り上げられそうになったら唸ればいいのだ」と学習するのです。

このような性質が根付いてしまうと、実に厄介です。


飼い主の指示に従わなくてもいい…と解釈/学習し、好き勝手な行動をする[ワガママな犬]になってしまい、自分の思い通りにならない場合、たとえ相手が飼い主であっても唸って威嚇し、自身の要求をゴリ押ししようとします。

こうならない・させない為には、取られて困る物は出しっぱなしにしない等、飼い犬が唸るような状況を最初から作らない様にするのが1番です。

「立場は飼い主の方が上」である事をきちんと理解させておく事が大事ですが、普段から飼い犬のストレスが溜まらないように、遊ぶ時はタップリ遊ばせる様にしましょう。




また、イタズラを叱るとき以外でも、飼い主に対して唸る場合があります。

よく見られるのが、爪切り/ブラッシング/お風呂/耳掃除などの時です。

この場合は、過去の体験が関連している事が多い筈で、以前、爪を切った時に誤って指を傷つけた…とか、ブラッシング中に毛が絡まって痛い思いをさせてしまった・・・・等という出来事はありませんでしたか??

過去に痛い思いや嫌な経験をした事を、飼い犬はシッカリ覚えていますから、また同じ思いを味わうのではないか…と恐怖を感じて、唸ってしまうのです。

その恐怖心を少しでも和らげられる様に、優しく声をかけてあげましょう。

少しずつ慣らしていけば、恐怖心を取り除く事ができる筈ですから、唸らずに大人しくできたら、キチンと褒める事も忘れずに…。



更に、大人の飼い主には従順で唸ったりしないのに、子供と遊んでいる時にはよく唸る・・・・というケースはありませんか??

実は飼い犬は、同じ家族の中でも、相手によって態度を変えているのです。

実際のところは、飼い主の家族に[序列]をつくり、自分よりも「格上」か「格下」か…を判断しています。

飼い犬なりに家族の様子を静観しているので、日常的にお父さんやお母さんに叱られてばかりいる子供は、立場が悪くなりがち・・・・。

お父さんやお母さんより格下→(飼い犬的には)「自分より格下だろう」と、つい考えてしまうのです。


たとえ子供であっても、人間の方が[格上]である…という事を、シッカリ教えなければいけません。





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